脱毛の心得

動物に脱毛剤を使う問題点や入手方法について

美肌の一種である脱毛処理は人間に限ったことではありません。飼育されているペットが飼い主の希望で脱毛されるケースが増えています。動物の多くは全身が体毛に覆われていますが、これは保温性を損なわないためです。

本来なら動物に脱毛は必要ありませんが、品種改良されたペットの場合、人間の手で脱毛しなければ健やかに生活できないことがあります。一部のペットは人間が手をかけないと体毛が際限なく伸びてしまい、自分で体毛を踏んで転ぶ、体毛が挟まれたり引っかかってしまうなどのトラブルに見舞われてしまうのです。
そのため、ペットを安全に飼育するためにも脱毛は軽視できないケアと言えます。

その一方で動物に対する脱毛処理は問題が少なくありません。特に脱毛剤を使った処理は動物に大きなストレスを与えてしまうことがあります。薬剤の成分が過剰に反応してしまい、かゆみや炎症などのトラブルに見舞われる可能性は否定できません。

また、動物の多くは人間よりも嗅覚が優れているので、微量の脱毛剤でも強烈な刺激臭に感じてしまうケースがあります。飼い主が良かれと思って行う脱毛がペットにとっては苦痛に感じている可能性があるので、日頃からペットの表情や態度をよく観察し、脱毛剤を使う際は嫌がっていないかを確認することを忘れてはいけません。

単に不要な体毛を取り除くだけではなく、ペットの心身を健やかに保つことが何よりも重要と言えるでしょう。



動物、特にペットに脱毛を行うのはほとんどの場合、飼い主がそうしたいと思うのが理由です。かわいく見せたいなど、ペットの健康状態とは無関係な理由で行うので、ペットの体の具合を最優先することを忘れてはいけません。脱毛を行う際は決して人間用の薬剤は使わず、動物用に作られた物を選ぶように心がけます。

人間には無害でも一部の動物には危険な成分が含まれている可能性があるためです。動物用の脱毛剤はほとんど市販されていません。医薬品として扱われているので、動物病院で処方してもらう必要があります。